早大スーフリ事件「和田サン」懺悔録 女の子の一人や二人……元凶は「歪んだ優越感」

国内 社会 週刊新潮 2019年2月21日号掲載

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刑期を終えた「スーフリ事件」主犯「和田サン」懺悔録(3/3)

 早大のインカレサークル「スーパーフリー」を舞台に起きた輪姦事件では、有名大の学生ら14人が逮捕された。主犯と認定され、このたび出所した和田真一郎氏(44)は、鬼畜の所業に及んだ背景に“女性を独占するのは他の参加者に悪い”“自分だけがおいしい思いをするのはズルい”との狂った感覚があったと語る。「“和田サンキャラ”を演じていました。もう、どこまでが地でどこからが演技か、自分でも分からなくなっていたのです――」。

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 先ほども少し触れましたが(※第1回参照)、服役中の後半には山形刑務所で「再犯防止プログラム」を受講しました。これは、性犯罪者同士で議論をして「認知行動療法」を受けるものなのですが、これによって私が事件当時、最大限に認知が歪んでいたこともわかりました。

 そこでは、人生を全部振り返るという課題が出されて「自分史」を発表します。中学、高校と年代ごとの出来事を書き出し、性体験や性生活について、あるいは今の自分やなりたい自分といった設問にも答え、それをまとめて話すのです。次に「行動ステップ分析」といって、どの時点から歪んで犯行に及んだのかを分析し、最後の「セルフマネジメントプラン」というプログラムでは、出所後にどう自分を抑えていくかを自ら考えました。

 その過程で、進行役の職員を前に7人のグループでディスカッションもしました。なるべく受刑者同士で答えを導き出すよう努めるのですが、中には全く反省しておらず「出たら被害者と称する女をぶっ殺したい」なんて平然と口にする受刑者もいました。なぜこんな人に受講させるのかというと、私も含め、性犯罪者の中でも教育が必要と思われる人だけが指名されるのです。プログラムは再犯のリスクによって「短期」「中期」「長期」に分類され、私は6カ月の中期コースでした。

 そこでは色々な論理も学びました。「愛着のスタイル」という概念があって、人間は対人関係のパターンが4つに分類されるのだそうです。私の場合、自分に自信があって他人に助けてほしいと思わないとか、他人に対して興味を持たず、あまり関係性を密にしたがらないという分類に当てはまりました。だから学生時代、女性の内面には興味が持てなかったのかもしれません。

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