早大スーフリ事件「和田サン」懺悔録 女の子の一人や二人……元凶は「歪んだ優越感」

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歪んだ優越感

〈和田氏らの事件がきっかけで、04年には集団強姦罪などの法律が新たにつくられた。が、その後も類似事件は後を絶たず、最近も東大や慶大、千葉大などの学生グループらによる犯罪が相次いだ。〉

 他の事件については、私がとやかく言う資格はありません。ただ、私自身については、結局「歪んだ優越感」というのが最大の元凶だったと思います。

 私が受けた「再犯防止プログラム」では、犯行に至った要素が3つあることが分かりました。それはまず「今さえよければ」という認知の歪み。大学を卒業せずに遊び続けたのも、刹那的に「セックスさえできれば」と犯行に及んだのも、すべてがそうでした。それから「対人関係」。事件を起こす前から家族とは何年も連絡をとっていなかったし、まさに“類は友を呼ぶ”で、気がつけば周りにはモラルの低い人たちしかいなくなっていたのです。

 そして3つ目が「優越感」です。これは「おごり」「甘え」とも言えますが“他のサークルには真似できないイベントを仕切っているのだから女の子の一人や二人は許される”という思い上がりがありました。私は当時「女の代わりなんていくらでもいる」と吹聴していて、周りの女の子を「バカ短大」などと見下していました。とんでもない話ですが、同じような事件を起こした学生には、そうした意識が共通してあるのではないでしょうか。

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