アジア杯初戦は辛勝、森保ジャパンの油断とピンチを救った長友佑都

スポーツ2019年1月11日掲載

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ロシアW杯組のベテランが救った窮地

 1月9日、UAEで開催されているアジアカップの初戦で、トルクメニスタンと対戦した日本は、前半27分にまさかの先制点を許したものの、後半11分と15分に大迫勇也の2連続ゴールで逆転に成功。さらに26分には堂安律が今大会初ゴールを決めて粘るトルクメニスタンを3-2で振り切った。

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 トルクメニスタン戦を前にした前日も、選手たちは初戦の重要性を口にした。なぜならオーストラリアがヨルダンに0-1で敗れ、成長著しいタイもインドに1-4と大敗。そして韓国もフィリピンから1点しか奪えないなど苦戦していたからだ。

 その原因は改めて述べるとして、日本は彼らと同じ轍を踏まないだろうと楽観視するムードが漂っていたことは否定できない。なぜなら森保一監督が就任してから日本は無敗で今大会を迎えたからだ。中島翔哉と守田英正の離脱は痛手だったものの、チームはすぐさま乾貴士と塩谷司を補強してこの日に備えた。

 しかし、いざ試合が始まってみると厳しい現実を突きつけられた。その原因としては2つあり、まず1つは、予想以上にトルクメニスタンは攻守に組織的な連携のとれたチームだったことがあげられる。公式サイトに掲載された記事は予想フォーメーションを4-2-3-1と発表したが、実際は3-4-3から守備時は両サイドハーフがDFラインに入り、5人でゴール前を固める。さらに、その前にボランチ2人を配し、7人で守りつつ、前線の3人は常にカウンターを狙うスタイルだった。

 対する日本は、試合前日に森保監督が国内組と海外組のコンディションの違いを心配したが、その不安が的中した。攻撃の核となる大迫と南野拓実はほとんどボールを収めることができない。相手が複数人で守ってきたこともあるが、それでも動きにキレがなかった。

 攻撃をコントロールするボランチは柴崎岳と冨安健洋だったが、冨安がボランチでプレーするのは「アビスパ以来やっていない」というため、「プレスをかけて思いっきりやりたい」と前半は守備に専念。このためパスの出し手はほとんど柴崎が担当したが、その結果、彼のプレー位置も低くなり、さらにパスの出所も読まれやすくなったことで、インターセプトからトルクメニスタンのカウンターを食らっていた。

 27分の失点は堂安のバックパスが相手に渡るアクシデントからで、トルクメニスタンはチャンスを確実にゴールに結びつけてくるしたたかさを見せた。

 1点をリードしたことで後半のトルクメニスタンは早くも守備を固めてカウンターから追加点を狙ってくる。そんな試合で流れを変えたのが、左サイドからの攻撃を活性化した長友佑都だった。

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