「話を聞きたければ…」 指で“○”を作って口閉ざす「座間9遺体事件」犯人

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「コレでして」

 白石はまるで知り合いと立ち話でもするような調子でベラベラと喋り続ける。

「新聞は読んでませんが、ラジオは聞いてます。特に、平日の夕方に流れるピストン西沢さんがDJの番組。彼の流す宇多田ヒカルやYUKI、大塚愛にDJ OZMAの曲が世代的に合っていて、“外”にいた頃を思い出します」

 殺人や死体遺棄容疑などで計10回逮捕された白石は、「金銭目的だった」「証拠隠滅のために殺し、ゴミとして捨てた」と当初から容疑を認めてきた。

 被害者が多く証拠も膨大なため、初公判の目途は立っていないが、このまま裁判が始まれば「極刑」は避けがたいだろう。それは本人も理解しているはずだ。

 その点について質すと、彼は目を細めながら、

「いやぁ……、その辺りのことはコレでして」

 と、右手の親指と人差し指で“○”を作った。

「まぁ、おカネさえもらえれば、ね?」

 その後も記者は事件に関する質問を続けたが、

「すべてコレで。答えは持ち合わせてますけど」

 と、同じように指で作った“○”をチラつかせて口を閉ざす。なぜそこまでカネにこだわるのか。

「売店があるんですよ、拘置所には。そこでチョコパイや黒酢ドリンク、野菜ジュースなんかを買うんです。カネがあれば拘置所の生活がもっと豊かになるので。とにかく、これ以上の話を聞きたければコレでお願いします」

 そう言うと、今度は人差し指と中指、薬指を立てて記者に示した。

「ま、3万てことで」

 後日、改めて面会すると、

「いまはまだ3万で済みますけど、裁判日程が決まり出したら5万に上げますよ。それだけ自分に価値があるということですから」

 いくらカネを積んでも反省はしそうにない。

週刊新潮 2018年12月27日号掲載

ワイド特集「平成の『カネと女と事件』」より

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