イラストで解説! 毎日5分の「呼吸筋ストレッチ」で“生きやすい人生”を

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肺炎から身を守る「呼吸筋」ストレッチ(2/2)――本間生夫(東京有明医療大学学長)

 普段、自然に行なえているゆえ、知らず知らずのうちに衰えていくことに気づかないのが呼吸機能である。誤嚥性肺炎を引き起こす喉の衰えが呼吸機能の衰えならば、逆もまた真なり。トレーニングによって、いまのうちから空気を出し入れする力をキープする必要がある、と呼吸神経生理学を専門にする本間生夫氏は説く。

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 それでは、どうすればいいのかというと、呼吸筋を鍛えるべし、となる。胸郭を取り巻く20種以上の筋肉を連携させて胸郭を拡大縮小させ、息の出し入れをしている。中でも主役は肋骨に沿ってついている肋間筋。これを鍛え、呼吸機能を大きく伸ばすトレーニング方法を伝授しましょう。

《ほぐすために》
(1)呼吸筋ストレッチ

《息を吐き切る訓練(肺の中に残る空気量をどれだけ減らせるかは老化に関係する)》
(2)スポーツ吹き矢
(3)果物の種飛ばし競争
(4)「吹く楽器」に挑戦

《声と歌からのアプローチ》
(5)発声ヨガ
(6)詩吟、謡、お経を唱えるなど(百人一首や般若心経など、大きく長く声を出す訓練)
(7)日本語の名文を音読(和歌や俳句のみならず、七五調のもの全般)
(8)呼吸筋カラオケ(坂本九「明日があるさ」、山口百恵「秋桜」、都はるみ「北の宿から」、井上陽水「心もよう」、KAN「愛は勝つ」、荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」など)
(9)お風呂で歌う

《“合わせ技”で》
(10)呼吸筋ストレッチ+ウォーキング
(11)呼吸筋ストレッチ+階段昇降

 全部がマストではなく、重要な(1)については毎日やるとして、他の(2)~(11)は、各カテゴリーから一つ選んで行ない、週末は(10)、(11)にトライするという形でもいいでしょう。

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