風邪かと思ったら…猛威を振るう「誤嚥性肺炎」早期発見法

ドクター新潮 医療 肺炎

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 ひたひたと忍び寄り、最愛の人を容赦なく奪っていく……。忌まわしい病に抗う手立てはないのだろうか。それには、敵を知り尽くすしかあるまい。

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 呼吸器疾患が専門の大利昌久医師(おおり医院院長)が言う。

「肺炎は通常、発熱や咳、痰などの症状が思い浮かびますが、厄介なことに誤嚥性肺炎においては、初期段階でわかりやすい症状が見られないことが多いのです」

 それゆえ、気づいた時には手遅れというケースも多々あるという。

「原因不明の倦怠感など、非常にあいまいな症状の場合があり、単なる風邪だと勘違いしてしまいがちで判断がしづらい。...

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