今や“おひとり様”も歓迎… ビジネスやレジャーでも使われる「ラブホテル」最新事情

ビジネス2018年12月5日掲載

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 ひとりカラオケ、焼き肉、映画など、おひとり様文化が確立されてきた昨今、“ひとりラブホテル”なるものが密かに人気を集めている。説明するまでもなく、ラブホは、本来、カップルが利用するものである。そんな場所をひとりで利用する客が、なぜ増えているのか。

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「最近の若い男性は、性欲もお金もない人が多く、そのためカップルでのラブホ利用は激減しています。そこで10年くらい前から“女性目線”の取り組みを、業界全体として行うようになった。レジャー設備やアメニティを充実させることで、本来の目的以外での需要を生んだのです。結果、女子会の会場といった形で利用される機会が増え、そのエンターテイメント性の高さがSNSなどで拡散され、話題になっていきました。そして近年はひとりでリフレッシュしに行く客も増えた、という流れです」

 そう解説するのは、「ラブホテル評論家」の肩書を持つ日向琴子氏だ。500軒以上のラブホを見てきたという氏は、以前にはなかった「おひとり様歓迎」のホテルが増えてきたと感じているという。

「昔は自殺防止などの理由から、ひとり客を断っているホテルも珍しくありませんでした。が、近年は訪日外国人が増え、繁華街が宿不足となり、業界として、そうも言っていられなくなった。ラブホも“ひとりOK”あるいは“3人でもどうぞ”と、使い方の幅を広げていったわけです。ラブホはもともと、ふたりで泊まる場所なので、ベッドやお風呂が広い。ひとりで泊まれば、ビジネスホテルにはない贅沢感が味わえると、評判がいいのです。チェックインの際や、部屋が空くまでに待つ間も、他人と鉢合わせしないよう工夫されているところが多く、ひとりでも気軽に立ち寄れるのです」(日向氏、以下同)

 都心や繁華街なら1泊1万円~1万5千円程度と、ビジネスホテルと値段が大きく変わらないのもポイント。その上、ラブホなら「おひとり様割引」があったりと、コスパがいいというわけだ。

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