“セクハラ前事務次官”の財務省も候補!「ブラック企業大賞」を占う

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三菱電機は二人が自殺

 また、“プラウド”ブランドで新築分譲マンションの販売を手掛ける野村不動産も、ノミネートされている。経済誌デスクの解説では、

「2年前の9月、野村不動産の50代男性社員が過労自殺していたことが今年3月に発覚しました。その上、本来は適用対象外の営業担当など約600人にも“裁量労働制”を違法適用していたのです」

 で、野村不動産、エリを正してこうおっしゃる。

「適切な労務管理の徹底と、社員が活き活きと業務に取り組める職場を目指し、引き続き取り組んでまいります」(コーポレートコミュニケーション部)

 ほとんど報じられていないが、野村不動産は4月にフレックス勤務制度の導入など“職場改革”に努めている。

 一方、三菱グループの中核企業である三菱電機も、“ブラックリスト”入りしている。その理由は、

「14年から4年間に、三菱電機の男性社員5人が長時間労働が原因とされる精神障害や脳疾患を発症し、相次いで労災認定されていたことが9月に発覚。このうち3人には裁量労働制が適用されていて、二人が自殺しています。国の立ち入り調査が入った直後に裁量労働制を廃止するなど、悪質と考えられても仕方がありません」(先のデスク)

 三菱電機広報部は笑いながら対応する始末で、挙句“ノーコメント”。財務省が本命ならば、三菱電機は対抗といったところか。

 ブラック企業大賞の発表と授賞式は12月23日。これまで出席した企業はないというが、福田サン、蛮勇をふるってみないか。

週刊新潮 2018年12月20日号掲載

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