“セクハラ前事務次官”の財務省も候補!「ブラック企業大賞」を占う
「そだねー」を選出した流行語大賞ほどとはいえないが、「ブラック企業大賞」も年末の風物詩になりつつある。12月5日に発表された候補企業には、女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」へ不正融資を行っていたスルガ銀行など9社がノミネートされた。
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今年で7回を数えるブラック企業大賞の候補企業選定は、“人権派”と目される弁護士や大学教授、労組幹部など11人からなる企画委員会が行っている。企画委員の一人である、NPO法人「アジア太平洋資料センター」の内田聖子共同代表によれば、
「選考会が年3~4回開かれて、各委員から問題企業の情報が持ち寄られてノミネート企業を決定します。選考基準は、裁判結果が出たり、行政処分が下されたり、パワハラやセクハラが報じられたことがあるかです」
目下、企業の広報マンの間で大賞の最右翼と見られているのが、最強の官庁と呼ばれる財務省だ。その理由は、小誌が4月に報じた福田淳一前事務次官による女性記者へのセクハラであるのは言うまでもない。
加えて、企画委員会は麻生太郎財務相の、“男を番記者にすればいい”との発言を“「女性活躍」を標榜する政府の中枢機関で起きたセクハラ事件に対して、その対応があまりにお粗末”と断罪し、“その悪影響は大きい。そこで、民間企業ではないが、特別にノミネートした”としている。
財務省に感想を聞いたが、文書課広報室から明確な返答はなかった。ちなみに、行政機関が選ばれたのは、2014年にセクハラ野次が問題になった東京都議会以来、二度目だという。
財務省とスルガ銀行以外にこの“不”名誉な賞のリストに記載されているのは、日立製作所・日立プラントサービス、ジャパンビバレッジ東京、語学学校運営のジャパンビジネスラボ、神戸市内に本社を置くゴンチャロフ製菓、白木屋などを展開するモンテローザだ。
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