高千穂“3世代家族” 惨劇を招いた奇怪な人間模様

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男女関係のもつれ?

 事件直前の家族の様子を知る、次男の職場の社長も目頭を押さえながら語る。

「事件前日まで、ご夫婦と娘さんの3人で会社の温泉旅行に参加していたんです。『家族でまた一緒に来たいね』って笑顔で話してたのに……。家族想いで真面目に働く社員でしたから、さっぱり理由が分からない」

 綺麗な和音を奏でていたかに見えた3世代家族。しかし不協和音を聞く人もいた。

「長男が早くに亡くなっていて、昌大さんが大黒柱になる立場なんだけどさ。トラック運転手だからか、家を空けることが多くて、両親と嫁さんに村付き合いを全部背負わせていた。息子の拓海君との関係も良くなくてね。拓海君は前妻との子どもで、前妻は嫁いできて1年ちょっとで飛び出しちゃったんだよ。昌大さんの印象はあまり良くないよな」(別の住人)

 捜査関係者は、男女関係のもつれも視野に入れる。

「直前に、夫婦喧嘩をしていたとの情報もあり、知人の松岡さんは仲裁に入って被害に遭っている。喧嘩の理由が夫婦どちらかの不倫によるもので、松岡さんもその事情に詳しい人だった可能性は否めない。彼には最近結婚した奥さんが居るため、精神的なダメージが計り知れません」

 一家全員が死亡したことにより難航する捜査。松岡さんの妻、町外に住む三男などへの事情聴取で細い糸を手繰ることになる。

週刊新潮 2018年12月6日号掲載

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