バド「桃田賢斗」「福島由紀」の合宿密会、発覚までの一部始終 関係者は“誰もが『夜這い』と…”

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消えた日本女子代表選手

「今年の5月のことです」

 と、バドミントン協会の関係者が耳打ちする。

「桃田たち日本代表は、7日から16日にかけて、直後にタイで行われる国・地域別対抗戦に向け、東京都北区にある『味の素ナショナルトレーニングセンター(トレセン)』で強化合宿を行っていました。同じく対抗戦に臨む女子の日本代表との『合同合宿』だったんですが……」

 トレセンは、08年に完成した〈日本初のトップレベル競技者用トレーニング施設〉(日本オリンピック委員会〈JOC〉のホームページより)である。文部科学省が374億円もの巨費を投じて建設。国庫支援を受けている「独立行政法人 日本スポーツ振興センター」が管理・運営を行っていて、屋内トレーニング施設は延べ床面積約3万平方メートルという広大さを誇る。

 宿泊施設や管理栄養士付きの食堂も完備され、五輪のメダリストを育成すべく、水泳、陸上をはじめ、卓球や柔道、そしてバドミントンなど、あらゆる競技の俊英が、自らの技を磨くことに専念できる、いわば「国家的スポーツエリート養成機関」だ。

 先の協会関係者が続ける。

「そのトレセンでの強化合宿中の、早朝6時頃のことでした。『日本アンチ・ドーピング機構(JADA)』の検査員が、バドミントン日本女子代表のある選手に抜き打ちのドーピング検査を行おうとしたところ、彼女はトレセン内の宿泊施設であるアスリートヴィレッジの自分の宿泊部屋にいなかった。こんな時間に外出するはずもない。どこに消えたのか。もしかしたら彼女の身に何か起きたのかもしれない――日本代表のコーチたちは一時騒然となりました」

 トレセン利用経験のある、さるコーチが補足する。

「ナショナル選手になると、合宿や大会などの予定を365日分、JADAに提出します。つまり、常にいつどこにいるかを報告しなければならず、あわせてドーピング検査を受ける希望時間帯も申請するんです。これを受け、JADAは確実にその選手がいると分かっている場所と時間帯を選び、抜き打ちのドーピング検査を行います」

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