低刺激の成分に変更で肌荒れを抑止! 商品表記から学ぶ「洗顔料」の選び方

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様々な表記の方法

 ややこしいのは、石けん素地と書いていない場合だ。その正式名称であるステアリン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウムとあったり、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸などの脂肪酸成分と水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ成分に分けて記されていることもある。つまり、石けん成分の総称の通称、総称の正式名称、更にその原料を表記するなど、様々な表記の方法が存在しているのだ。

「洗顔料などの一部には石けん系よりも低刺激の『アミノ酸系界面活性剤』を使用しているものがあります。これは非常に低刺激なぶん洗浄力も弱く、汚れを落としきれないことがあるのが難点。特にずっと石けん系で顔を洗っていた人がいきなりアミノ酸系を使うようになると、洗浄力の突然の大きな変化に肌がついて行かず、肌荒れを招いてしまうこともある。石けん系とアミノ酸系の中間に当たるラウレスカルボン酸ナトリウムなどのエーテルカルボン酸系の界面活性剤は石けんより刺激が弱く、アミノ酸系より洗浄力が強いものです。洗浄力のバランスが取れていて大変優秀な成分ですが、このタイプを主成分としている洗顔料は多くないので、探すのに苦労するというのが現状です」(同)

 聞いていて頭がクラクラしそうだが、これも美のため、カタカナのジャングルにも分け入って行かねばなるまい。

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