「頬」より化粧水を塗らない「あご下」の方がキメ細かい!? 皮膚を破壊する“界面活性剤”の真実

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皮膚科専門医が警告する「化粧品」の真実(1/2)

 人は見た目が9割だからキレイでありたいと願うのは当然だが、それが却って皮膚の破壊を進めていたとしたら悲劇でしかあるまい。20代女性記者を戦慄させた肌診断、主成分の界面活性剤の危険度……専門医らが警告する化粧品の真実。

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「スキンケアの本来の役割とは、肌のバリア機能を補強することです」

 と解説してくれるのは、「東京美容科学研究所」の小澤貴子所長である。

「皮膚には表皮と真皮とがあり、外側の表皮が外部からの物質の侵入を防ぐバリア機能を果たしています。角層という硬い皮と角質細胞間脂質(セラミド)という水と油のカーテン、そして皮脂腺から出される皮脂によって3重ものバリア構造ができあがっているのです。また、肌の表面には200種類以上の常在菌が棲んでおり、その数は1平方センチあたり10万個にもおよびます。常在菌の中には善玉菌と悪玉のようなものとがあって、それらの作用が皮脂膜の生成や皮膚の角化(新陳代謝)に役立っていると考えられています。更に、常在菌は皮脂を食べて脂肪酸に変え、これにより肌を弱酸性の状態に保つことで、外部からの刺激や雑菌の増殖を抑えている。従って、常在菌の存在も肌のバリア機能に一役買っているといえます」

 洗顔という日常行為そのものが常在菌へ悪影響を与えてしまうと主張するのが、「白金ビューティフルエイジングクリニック」の山口麻子院長だ。

「石けんなどで1度顔を洗うと常在菌の9割が洗い流され、元の状態に戻るには12時間かかるといいます。だから、1日に2度、洗顔料で顔を洗っていれば常在菌は正常な分布を示さなくなります。結果として、弱酸性が保てなくなり、悪い菌ばかりが増殖してニキビなどの肌荒れをもたらすのです」

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