“一生償っていく”から28年――被害者語る「綾瀬コンクリ殺人」元少年の“殺人未遂”犯行

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 わが国犯罪史上においても稀に見る重大かつ凶悪な犯罪――。公判の際、検察がそう表現した綾瀬「女子高生コンクリ詰め殺人」の元少年・湊伸治(45)が先頃、殺人未遂容疑でまたしても逮捕された。

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 東京都足立区綾瀬で起こった「女子高生コンクリ詰め殺人事件」の被害者、古田順子さん(当時17)が40日以上に亘って監禁された上、絶命したのは1989年1月4日のことである。その日、当時16歳だった湊伸治容疑者ら犯人4人が彼女に振るった暴力行為は、吐き気を催すほどひどいものだった。

 監禁現場となったのは、湊容疑者が両親らと暮らしていた、綾瀬にある一軒家の2階。ちなみに、湊容疑者の両親は共に共産党員であった。

 拉致されて以来、繰り返し輪姦され、殴られ、ろくに食べ物を与えられていなかった順子さんは、1月4日にはすでに衰弱しきっていた。虫の息。そう言ってもいい。湊容疑者ら4人はその日の朝、サウナが開店するまでの間、彼女をいじめて時間を潰すことにした。

「おい、あれやれよ」

 準主犯格の少年は湊容疑者にそう言い、小泉今日子の「なんてったってアイドル」をかけた。歌詞の中の「イエーイ」に合わせてわき腹にパンチを入れる。彼女が口を歪めて苦悶するのを見て、準主犯格の少年が言った。

「この顔がいいんですよね」

 曲が終わってからも皆で殴り続け、顔にロウソクを垂らし、尿を飲ませた。準主犯格の少年と湊容疑者は彼女を真ん中に立たせ、幾度となく回し蹴りを見舞う。彼女が崩れ落ちると、無理やり立たせて、再び回し蹴り……。蹴られた勢いでステレオにぶつかり、全身をブルブルと痙攣させ始めた彼女。

「仮病だ、このやろう」

 そう怒鳴ったのは湊容疑者で、それを契機として暴力はますますエスカレートした。

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