「紀州のドン・ファン」側近が「幼な妻」に突き付けた遺言状の真贋

国内 社会 週刊新潮 2018年9月6日号掲載

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 目の前に大金がぶら下がっていると、人間の欲はむき出しになるようである。「紀州のドン・ファン」の急性覚醒剤中毒による謎の死から、はや3カ月。そこに、突然降って湧いたかのように飛び出したのが遺言状の存在だ。しかし、その裏には、遺産の分け前に与(あず)かろうとする不穏な企みが……。

「紀州のドン・ファン」こと和歌山県の資産家、野崎幸助氏(享年77)の会社は、すでに整理が始まった。

 酒類販売部門は7月いっぱいで閉鎖し、不動産管理と貸金業の部門は残務処理の間、一時的に継続されることに。と同時に、悲劇の幼な妻(22)の弁護士が、彼女の受け取る遺産額の査定を進めている。

 その最中、突然、野崎氏が遺言状を残していたことが明るみに出た。

「遺言状を持っていると言い出したのは、会社の役員になっている東京の弁護士事務所の事務員です」

 とは、野崎氏の会社関係者である。

「かつて、社長が脱税に問われたときに世話になって、それ以降、名前だけの役員に就いていました。その事務員は社長の通夜にも顔を見せていたのに、そのときは遺言状のことは一言も口にしなかった。遺書の内容は地元田辺市に全財産を寄贈と記されているそうなのですが、本当のところ、実物を見た人はほとんどいません」

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