「新潟女児殺害」の教訓! 今すぐやるべき「性犯罪者をGPS監視」

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抵抗は薄くなる

「そもそも日本では、犯罪者がきちんと把握されていないことが問題です」

 こう語るのは、刑事法学が専門の常磐大学元学長、諸澤英道氏(76)。

「私は20年前から、“犯罪者登録法”という法律を作るべきだと言っています。いまの日本は、検察や警察、刑務所がそれぞれバラバラに犯罪者情報を持っています。残念ながらそれはつながっていないのです。これをつなぐところからはじめるべきだと思います。そして、どんな小さな情報でもデータベース化する。性犯罪においては、前兆、予兆がすごく大事ですから」

 GPS監視については、

「性犯罪者本人の自覚をうながす仕組みとして活用できると思っています。たとえば対象者と、“こういう地域に出入りしない”“夜10時以降は外出しない”といった約束をする。きちんと行動履歴を見て、約束を破ったら罰を与えると決めて署名させる。GPSは現在、自社のタクシーや営業マンの居場所を把握するといった用途でも使われていますし、人々の暮らしにかなり普及しています。制度さえ作られれば抵抗は薄くなると思いますよ」

 上川法相には、今すぐ、丁寧にお願いしたい。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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