問題噴出「細野豪志」「野田夫妻」「GACKT」と面識 文科省解体捜査でも浮上したフィクサーの正体

政治週刊新潮 2018年8月9日号掲載

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“バカボン”

 ところで、今回の捜査に絡んでは、外野からの異議申し立てが話題になっている。前出の被告の名を冠した【谷口浩司のホームページ】において、「谷口浩司を信じる妻」を名乗る人物が様々な疑義を呈するのだ。その中には、谷口と最も親しく付き合っていたのは経産官僚で……という件(くだり)があって、ざっとこう記されている。

〈家族ぐるみで一番仲良く付き合っていた官僚は、経済産業省の伊藤政道さんです。会食の回数は2年ほどで100回をゆうに越えており、金額も140万円を越えています。伊藤政道さんの奥さんである「伊藤きわ」さんは、旧姓を「熊谷」と言い、野田佳彦元総理の秘書をしていました。野田佳彦氏に大樹総研の矢島義也会長を紹介したのも、きわさんです。また、きわさん本人によると、20年くらい前に矢島さんと付き合っていた時代があったとのことですが真偽は分かりません〉

 当方にとっても真偽のほどは不確かだが、ともかく、ここに登場する「大樹総研の矢島義也会長」こそ、タイトルにあるフィクサーの名である。

 大樹総研とは2007年に設立された民間のシンクタンクで、かねて積み上げてきた人脈を生かし、各方面に政策提言やコンサルを行なっている。

 ここで、起伏に富む丘陵のようなアラ還フィクサーの人生を駆け足で振り返っておこう。過去の雑誌記事を拾うと、「地元の話」として、大要こうある。

〈長野県箕輪町出身で、実家は大手電機店を経営していました。地元の三流高校を中退し、定職につかず、親のカネで飲み歩いたりし、バカなボンボンということで、“バカボン”と呼ばれていました〉

 フィクサー(fixer)とは、ゴタゴタを解決する人を意味するが、バカボンの頃とは隔世の感がある。

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