三代目組長の回忌法要 「山口組」が迎えた夏
気温34度。うだるような暑さも感じさせず、スーツに身を包んだ男たち。数珠を持ち手を合わせ、静謐な雰囲気をたたえてこそいるが、彼らは日本最大規模の指定暴力団「六代目山口組」の面々だ。並び立つ幹部たちの先頭で、焼香台の前に進んだライトグレーのスーツの人物は、司忍組長(76)である。
7月23日、神戸市内の山口組総本部では、田岡一雄・三代目組長の三十八回忌法要が執り行なわれていた。山口組の「中興の祖」とされる三代目親分の祥月命日法要は、例年欠かさぬ重要行事。...