W杯“我々は美しく敗退し、日本は醜く勝ち上がった”と嘲る「韓国サッカー」

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他人がしたら不倫、自分がしたらロマンス

 韓国はどうしても日本のことが気になるらしい。拓殖大の呉善花教授に聞いてみると、

「いつものパターンだと思いました」

 とし、こう続ける。

「戦後に教育を受けた韓国人には、“韓国人は美しく貴い民族であり、それに対し、日本人はルールを守らない野蛮で残虐な民族”という刷りこみがあります。サッカーに限らず、いざとなれば日本は汚いことをする。今回の醜いボール回しを見れば、やっぱりそうだろう、という話になる。慰安婦問題や歴史認識問題につながる論法ですね。安貞桓のコメントについては、“よくぞ言ってくれた。素晴らしい表現だ”と称賛されるのです」

 はたして、両解説者のコメントは韓国で「サイダー発言」と絶賛。すっきりコメント=サイダーメントという造語も出来ているとか。

「“他人がしたら不倫、自分がしたらロマンス”という流行語があります。韓国の国民性を表していますね」

 と話すのは、『悪韓論』の著書もある評論家の室谷克実氏。しでかしたラフプレーの多さは棚に上げてというわけだ。

「韓国が2敗したときは国中が発狂状態でした。【韓国のサッカーが潰れる】、【監督を辞めさせろ】といった絶望的な声が新聞紙面に溢れていたのです」

ドイツに勝って下げた溜飲

 その一方、産経新聞特派員として、ソウルに四半世紀以上に亘って駐在してきた黒田勝弘氏はこんな意見。

「韓国での日本批判という意味ではソフトな方ではないですか。以前だったら、もっと過激な批判が繰り広げられていたかもしれませんね。実は、今回のW杯では状況が違うんですよ」

 それというのも、

「最終戦でドイツに勝ったから。このことで韓国国内は大騒ぎなのです。6月29日、代表の選手団が仁川国際空港に到着すると、ファンとメディアは一様に歓迎ムード。さながら、戦争に勝利して凱旋した将軍かなにかのような扱いでした。“よくやった!”“歴史的勝利だ!”といった報道が目立ちました。1次リーグで敗退はしても、世界ランク1位のドイツに勝利して溜飲を下げたというわけでしょう」

週刊新潮 2018年7月12日号掲載

特集「W杯『日本は醜い』と嘲った『韓国サッカー』」より

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