文科省汚職で注目の「東京医科大」、その偏差値と医師国家試験合格率は?

社会2018年7月6日掲載

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息子の合格が“ワイロ”

 便宜を図り、もらった賄賂は「息子の医学部合格」――。ありそうでなかった事件という印象を持った人も多いだろうが、ひょっとすると「東京医科大学って初めて聞いた!」という方も少なくないのではないか。

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 逮捕容疑を確認しておく。東京地検特捜部は7月4日、文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(58)を受託収賄容疑で逮捕した。

 東京医科大は、文科省の「私立大学研究ブランディング事業」の支援対象校に選ばれるよう佐野容疑者に依頼。その見返りとして、2018年度の入学試験で、同容疑者の息子の点数を加点し合格させたというのが、具体的な容疑の内容となる。

 では、本題に入ろう。東京医科大学とは、どんな大学なのか。ご存知のとおり、例えば偏差値で国立大学と私立大学を単純に比較することは難しい。入試の方式や受験科目が異なるからだ。

 そこで私立大学だけで比較することにする。偏差値、創立年、医師国家試験の合格率で表にしてみた。さらに私立の医学部には「旧設八医科大学」という分類がある。ざっくり言って「東京都内で戦前に設置された8つの私立医科大学」くらいの意味だ。東京医科大学も、この中に入っている。これも表に加えた。

 大学としては31校になる。入試方式の違いで偏差値順に並べると全体で36となるが、その中で東京医科大は13位に位置している。そして医師国家試験の合格率は5位に位置している。

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