文科省汚職で注目の「東京医科大」、その偏差値と医師国家試験合格率は?

社会2018年7月6日掲載

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悪事に手を染めても割に合う?

 念のために医師国家試験の合格率のベスト5を見ておくと、【1】自治医科大学(99.2%)、【2】兵庫医科大学(97.5%)、【3】順天堂大学(96.9%)、【4】慶應義塾大学(96.6%)、【5】東京医科大学、杏林大学(共に96.4%)――というランキングになる。

 他にも大学の基礎データをご紹介すると、だいたい1学年130人前後というところで、現在の合計は748人。

学費は入学時だけが740万円。2年次以降は毎年440万円となる。これは私立大学の中では比較的、安い方に入るという。

 例の「旧設八医科大学」の一部を見てみると、だが慶應医学部は更に安い。入学時は約383万円で、在校生は毎年約363万円だ。逆に日本大学医学部は初年度が642万円。2年次からは毎年、539万円となっている。

 最後に東京医科大学を卒業した著名人を見てみよう。故人では小説家の山田風太郎(1922〜2001)、著書「HOW TO SEX」シリーズが大ヒットした奈良林祥(1919〜2002)、医療ジャーナリストとしても活躍した永井明(1947〜2004)という面々になる。

 現役OB・OGとしては、元AV女優でタレントとして活躍した飯島愛(1972〜2008)の主治医として知られる元衆議院議員の赤枝恒雄(74)、精神科医で評論家の香山リカ(57)などが挙げられる。

 伝統はある。国家試験の合格率も低くない。ただし、医師の世界は「国立大学至上主義」が根強い。そんなところを勘案すると、「手堅い中堅校」というところだろう。

「将来の次官候補」とも言われていたという文科省のエリート官僚にとっては、悪事に手を染めてでも、息子を入学させたかった大学ということになる。もともと医学部の難易度は極めて高いが、この事件からもわかるように、我々のような「普通の人」が合格できる大学でないのは確かなようだ。

※編集部註 7月6日午前に記事をアップした際、タイトルで誤った大学名を掲載してしまいました。指摘を受け、現在は修正しております。大学関係者の方々や、読者の皆さまに、お詫びを申し上げます。

週刊新潮WEB取材班

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