「失敗しない」と豪語する医者に診てもらってはいけない 臨床医の本音
失敗しない医者は名医なのか
「私、失敗しないので」
お馴染み、大ヒットドラマ「ドクターX」の決め台詞である。
どうせ医者にかかるなら、あんな名医に診てほしい。手術で失敗しない人がいい。そう思うのは人情だろう。
しかし、現実の場面では、そんな医者は避けたほうがいい――そうツッコミを入れているのは、臨床医の里見清一氏である。日々患者と向き合っている立場から、歯に衣着せぬ医療論を書き続けて根強いファンを持つ里見氏は、新著『医者の逆説』のなかで、こんな風に書いている(以下、引用は同書より)。...
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