ドン・ファン怪死、「殺人容疑」でガサが入った幼妻の新宿マンション “姉がいる”の嘘
ドン・ファン変死の状況
“ドン・ファン”の変死した状況について、いま一度振り返ってみると、
「24日は、いつもと同じく未明に起きて会社で仕事をこなし、昼には自宅に戻って家政婦さんの作ったしゃぶしゃぶを夫婦で食べ、日課の昼寝をしています。目が覚めたのち、大好きな相撲をSさんとテレビ観戦しながら夕食を摂るのですが、家政婦さんの作り置いていたうどんは、食べずじまいでした」(会社関係者)
この家政婦は、夕食時には夫婦水入らずとなるよう気を利かせて外出するのが常だったという。すなわち「ラブラブタイム」なるもので、当日も16時頃から4時間ほど不在にしていた。
その間、自宅では夫婦2人きり。うどんには手をつけず、ビール中瓶を半分ほど空けたところで、野崎氏は2階へと引き上げていく。残ったSさんは、ひとり居間でバラエティ番組を見ながら過ごしていたというのだが、
「20時頃、2階から物音が聞こえたのですが、Sさんは気に留めず、テレビを見続けていた。それから2時間ほど経ち、帰宅していた家政婦さんに休むよう促されて2階へ上がると、変わり果てた社長の姿があったというのです」(同)
野崎氏は風呂上がりらしく、ソファに寄りかかる姿勢で裸のまま絶命していた。すでに死後硬直が始まっており、周囲には紫色を帯びた吐瀉物が確認されたという。
元東京都監察医務院長の上野正彦氏が言う。
「ランナーが急死した場合などは死後硬直がすぐ始まることもありますが、ビールを飲んでお風呂に入って、というリラックスした状態であれば、通常のように死後1~2時間で始まると見て間違いありません」
また、薬物に詳しい高野ビルクリニックの冨名腰(ふなこし)文人院長によれば、
「高濃度の覚醒剤を経口摂取すると、胃の内部で出血するおそれがあります。吐瀉物が紫色だったというのなら、血液が胃酸の影響で赤黒く変色した可能性もあります」
とすれば、やはり20時の物音が何らかのシグナルであったと見るべきだろう。
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