和田アキ子“ボイメン効果”で人生初のシングル2位 同時に判明した意外なデータ

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売れないご意見番

 紅白での和田は16年に落選するまで、39回出場しているが、中でも一番多く6回も歌われたのが「あの鐘を鳴らすのはあなた」だ。72年発売のシングルで、オリコン最高位53位、累積売上枚数は4.1万枚(オリコン調べ)。好き嫌いはともかく、広く知られた名曲であるが、その程度の売上しかないとは信じがたい。先のレコード会社幹部が解説する。

「オリコンはあくまでも『推定販売枚数』と言っています。契約したレコード販売店の売り上げを元に推計した数字です。しかし、この数字は実数とほとんど乖離がありません。問題は、200位以内にランキングした曲でないと集計されないということで、『あの鐘を鳴らすのはあなた』のように40年以上前に発売された曲でも、200位以内に入っていた時の集計枚数ということになります。もっとも200位にも入らないような売上ですと、いくら年月が経っていても、それほど変わってはいないとは思いますが……」

 和田の曲は売れないといわれる所以である。

「彼女の曲がトップ10にランキングした46年前の曲というのは、71年発売の『夜明けの夢』(10位・16.2万枚)。これまでの最高位は同年6月発売の『天使になれない』(8位・22万枚)で、この曲が彼女にとって最も売れた曲といわれています。つまり、今回のオリコン2位は歌手生活50年で初めてのことなんです」(同)

 ちなみに、和田の生涯売上2位は88年の『だってしょうがないじゃない』(累積売上20万枚、最高位25位:オリコン調べ)、3位が70年の『笑って許して』(累積売上19.7万枚、最高位11位:オリコン調べ)となる。

「最近では13年の秋元康作詞『今でもあなた』が1000枚、10年の『人生はこれから』は348枚という信じがたい数字もあります。これほど売れなかった中、しかもCDが売れない時代で、突然10万枚というのは、ボイメン研究生のおかげと言うしかないでしょうね」(芸能記者)

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