アメフト騒動の折も折… 厳戒態勢で行われた日大「危機管理学部」の進学相談会

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マスコミ対策で“お見送り”

 近年増加する「四文字学部」の例にもれず、何を学ぶのかは“ふわっと”した印象の学部である。で、就職の見通しはどうなのだろう? 先述のとおり、一昨年にできたばかりの危機管理学部には、まだ就職実績はないが、

「話を聞いた学生さんは、『一般企業に就職したい』と言っていましたね。『危機管理の知識はどこ行っても活きる』と本人は言っていました。そこを突っ込むのは酷でしょう。まだ彼らだって、よく分かっていないでしょうし。夏からは大学が主導するインターンが始まるらしく、ここで就職先が決まりそうな印象を持ちました。だからこそ、アメフト問題で企業からのイメージがダウンするのは、危機的なのでしょう。後で教員に聞いたら『全力でバックアップする』とのことでした」(同・保護者氏)

 そして保護者氏は相談会を後にした――のだが、最後に、

「『(校門を)出たところでマスコミにいろいろと聞かれると思いますが、答えなくていいので』と、ガタイのいい大学関係者が付き添って敷地外まで“お見送り”してくれました。それこそ『スポーツ科学部には件のアメフト部に所属する学生もいる』と言っていましたからね。もしかすると、彼もメンバーなのかもしれません」

 危機管理学部では相談会に続き、ミニオープンキャンパスを来月開催予定だそう。「ピンチこそチャンス」の格言もある。同学部関係者は騒動を逆手にとって、ぜひ全国に良いところをPRしてみては。 

週刊新潮WEB取材班

2018年5月27日掲載

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