アメフト騒動の折も折… 厳戒態勢で行われた日大「危機管理学部」の進学相談会

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厳戒態勢の三茶キャンパス

 日本大学危機管理学部は2016年4月2日開校し、目的は〈リーガルマインドとリスクリテラシーを併せ持ち危機管理学を統合的に理解する人材を養成する〉と、18年度の日大進学ガイドにはある。新設学部ゆえまだ4年生はおらず、学生数は679名。同じく16年に新設されたスポーツ科学部と共に、真新しい東京・三軒茶屋キャンパスを学び舎としている。

 学費のほうはといえば、初年度130万円、以降は年110万円(いずれも学部HPより)と、私大文系の中では平均的なお値段である。とはいえ、アメフト騒動で“悪いジョーク”として扱われては、これだけのお金を払った学部の学生や親御さんは報われない。ましてや、そろそろ学部の最上級生である3年生が、インターンや説明会など就職活動に向けて動き出す時期であるというのに……。

 そして騒動の影響は進学相談会にもあったという。相談会を訪れた進学希望の受験生を持つ保護者が言う。

「キャンパスのまわりにはカメラを構えた数人のマスコミがいて、『相談会にいらした方ですか?』と取材を申し込まれました。お断りして校舎に入ったのですが、これもメディア対策なのでしょう。受付で身元確認をさせられました」

 もっとも、この保護者も「ネットニュースで学部の存在を知り、興味半分で参加した」というから、大学側の苦労も想像できるというものである。

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