記者を「あんた」呼ばわりする男 麻生財務相は なぜ人を不快にさせるのか

政治2018年5月15日掲載

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追い詰められている麻生大臣

 麻生大臣が「傲岸不遜」なのは事実であっても、支持者にとっては「豪放磊落」に見えるということなのかもしれない。では最後に、国会議員の秘書を長らく務めてきた人物の「麻生評」を紹介し、この記事を締めくくろう。

「麻生さんは攻める時はめっぽう強いですが、守りはからきし苦手という政治家です。あの人の『あんた』は、ある種の東京のボンボンが、どこか露悪的に使う言葉でしょう。麻生さんの調子が絶好調だと、そんなに引っかからないんですよ。ところが今のように追い詰められている時の『あんた』は、窮鼠猫を噛むようなトーンがあるんです。そこに有権者は、敏感に反応しているんだと思います」

 冒頭部分で紹介した産経新聞「相次ぐ不祥事…麻生財務相イライラも記者への“口撃”はHPから削除」の記事では、麻生大臣の無礼な言動を財務省がHP上で必死に修正した事実を指摘している。

〈3月2日にも朝日記者が書き換えを調査する予定があるか質問している。この際のやり取りを財務省HPでは、麻生氏が「報道機関の方、(財務省が)捜査に協力しないかのような印象で書かないでください。私は調査すると言っているのだから」と丁寧口調で答えたことになっている。

 だが、実際は「朝日新聞は捜査に協力しないかのような印象で書くなよ。調査すると言ってんだからね。あんたの書き方は信用できんからね」と名指しで批判した〉

 細かい話だが、毎日新聞は「あんたら」と書いたが、産経は「あんた」だ。とにもかくにも、先に首相官邸や東京都庁、復興庁がHP上で、意外なほど正確な情報開示を行っている様子を見た我々にとっては、姑息という印象を持たざるを得ない。

 ここらあたりに、麻生大臣や財務省の問題点が潜んでいるのかもしれない。とはいえ、結局は麻生大臣が、「記者さん」とか、そのメディアの社名を呼べば済む話だとも思うのだが……。

週刊新潮WEB取材班

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