NHK「あさイチ」視聴率好調でも博多華丸・大吉がイマイチと言われてしまう理由

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有働アナの伝説的芸

「華丸・大吉の場合はね、家元(立川談志[1936〜2011・享年75])も認めていたほど漫才が上手いし、ぼくも好きだっただけに余計に残念なんです。正統派の漫才でね、しゃべりのテクニックもある。他人を攻撃するネタはやらないから愛される。そこにNHKも目をつけたのかもしれないけど、彼らの持ち味は徹底的に博多弁で博多の細かいネタをやるところ。NHKではそれもできないでしょ。彼らの個性が埋没してしまわないかが心配なんですよ。過去にも民放でハチャメチャやっていたのに、NHKのレギュラーをつかんで大人しくなって消えていった芸人がどれほどいたことか……。いまのところ、『あさイチ』が彼らのネタで評判になったという話は聞かないのに、視聴率がいいというのは、企画力がいいというスタッフのおかげもあるのではないでしょうか。でも、それだけだと長続きはしません。その点、前任の有働さんの場合は、意図してのことかはわからないけど、ハプニングを利用する上手さがありましたから……」(吉川氏)

 有働アナには、本番中につけまつげが取れたり、わき汗騒動、スッピン披露など、数々の伝説がある。玉木宏(38)をゲストに迎えて「声だけでイッちゃいそうに……」なんて発言は、女芸人も顔負けである。むしろNHKらしくないところが話題となった。

「それは彼らには望めませんよ。それどころか、絶対に興味ないだろうって話に笑顔で頷いたりしてる。無難にやるだけでは長続きはしませんし、飽きられてくるかもしれません。NHKで全国区の人気になるメリットは確かに大きい。でも、それ以上に失うものも大きくなりやしないかが心配なんです」(吉川氏)

 博多華丸・大吉のしゃべりが、イマイチと言われることだけは避けて欲しい。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月11日掲載

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