「南北首脳会談」を異色の在日脱北者が読み解く ウルトラCは“米軍の北朝鮮駐留”?

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北朝鮮がミニ中国になる日

「北朝鮮が国境を開くつもりだ」と聞けば、「金正恩にとっては自殺行為だ」と思う人が少なくないだろう。1989年にベルリンの壁が崩壊し、東欧では相次いで共産党政権が打倒されたことは歴史上の事実だ。

 しかし、金柱聖氏の言う通り「政治的には不自由でも、カネ儲けの自由があればOK」という国家を、我々は中国で知っている。「北朝鮮がミニ中国を目指す」とイメージした場合、リアリティは一挙に増す。

 何はともあれ、米朝首脳会談でトランプと金正恩が互いにどのようなカードを切ってくるのか、注視する必要があるのは言うまでもない。北朝鮮問題は南北首脳会談という“前夜祭”を経て、いよいよ最初のヤマ場を迎える。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月10日掲載

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