テレ東「二軒目どうする?」出演 加藤ジャンプが推薦する「コの字酒場」3店

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「コの字酒場探検家」の加藤ジャンプ氏が寄稿

 老舗のイメージが強い「コの字酒場」だが、「新しい歴史を刻みつつある」名店も増えているという。「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(テレビ東京系列)でTOKIOの松岡昌宏(41)や博多大吉(47)と酒を呑み交わす、文筆家の加藤ジャンプ氏(46)に3店を推奨してもらった。

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 おおっぴらに酒場に通いつづけて四半世紀をこえた。酒場通いの先達は大勢いるので、まだまだ斯界のハナたれ小僧だと自覚している。それでも、ある形のカウンターを持った酒場については少々執着してきた。

 カタカナの「コの字」型のカウンターを擁した酒場をコの字酒場と名付けた、それが与える潤いと歓びについて随分書いてきた。

 能書きはいくらでも語れるが、要はコの字酒場は、旨くて手頃で居心地がいい酒場なのである。逆に、まずかったり、やたらに高価だったり、居心地が悪いのは、たとえ見事なコの字型のカウンターが設えてあってもコの字酒場ではない。チェーンの牛丼屋などは、カウンターがコの字型なだけで、コの字酒場に必要なものが一切ない。吉永小百合と凡百の大所帯アイドル、あるいはガンダムとジムくらい違う。

 そういう、立派なコの字酒場の多くは、たしかに創業半世紀なんてとうに過ぎた古い店が多い。酒場に権威を求めたらみっともないので、老舗なんて野暮な呼び方はしないが、愛おしいコの字酒場の多くは長い歴史を持っている。

 だが、これが問題で、空前の好景気と言われながら貯蓄ゼロ世帯が激増している歪んだ世の中で、店を畳むケースが後をたたないのである。後継者がいなかったり、無理な都市開発はコの字酒場にも深刻な影響をおよぼしている。

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