「たけしさんの不信感、4年前に解決したはず」 森社長が語る事務所“赤字”の事情

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自宅に行ってみると…

 その後、さらにその比率を「1対9」にするよう求めてきました。先に触れたバイク事故以降、財務の健全性を保つため無借金経営を続けてきましたが、1対9にするのであれば数カ月でオフィス北野は預金を切り崩さなければやっていけない状況に陥ることを、資料をもとに説明したいと私は言いました。軍団がいると感情的な話になってしまうので、たけしさんとT.Nゴンの責任者のひとりを交えて3人で話したいと伝えたのですが、結局、今年2月11日、「軍団はいるけれど彼らに口は出させないから」ということで、たけしさんの自宅で話し合いをすることになったのです。

 しかし、いざたけしさんの自宅に行ってみると、ガダルカナル・タカ、ダンカン、つまみ枝豆、グレート義太夫、水道橋博士、井手らっきょ、その他、若い衆もいて、私は〈1〉から〈4〉について追及を受けました。

〈4〉について触れておくと、東京フィルメックスというのは2000年から始まった映画祭で、アジアを中心に、独創的な作家性を持った監督の作品を上映するものです。欧米だけではなく、アジアにも優れた才能が集まる映画祭があったほうがいいと考え、かといって採算を求めると映画祭は通俗的なものとなってしまう面もあるので、NPO法人を作って運営し、オフィス北野の人材を投入したのです。たけしさんがカンヌなどの映画祭を通じて監督として大きくなったように、この映画祭で人材を発掘できれば、結果的にオフィス北野のビジネスチャンスにつながると考えていました。しかし、これも私が自分のために会社のお金を使い込んだことにされてしまった。

(3)へつづく

週刊新潮 2018年4月12日号掲載

特集「『ビートたけし』独立問題の裏の裏 『裏切り者』にされた『森社長』の悲痛な反論5時間」より

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