異国でも王族意識丸出し 仏で“サウジの姫さま”ご乱行

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“ちょっと、何を撮ってるの? その写真、マスコミに売るつもりでしょ!”

 芸能人ばりに怒るのは、サウジアラビアのハッサ王女(43)。サルマン現国王と第一夫人の間の長女だから、王子や王女が千の単位でいるあの国でも別格だ。

 その王女の怒りが発露されたのは、故国から遠く離れた仏はパリの最高級住宅街である“フォッシュ通り”。

「王女の高級アパルトマンの内装工事に入った業者が、作業記録のため携帯で写真を撮っていたところ、王女に難癖を付けられ警護員から暴行を加えられた」

 と在仏ジャーナリストの広岡裕児氏は言う。

「ただ、この一件があったのは1年半も前。ところが3月15日に有力週刊誌『ル・ポワン』が、裁判所が王女に対する国際逮捕令状を昨年末に発行していたとスクープしたのです」

 宗教的縛りを離れ、パリや南仏リゾートの長期滞在を楽しむアラブの王族は意外に多い。だが、彼らは異国でも王族意識丸出しで、評判も往々にして悪い。

 件のハッサ王女は、少し痛めつけてやりなさい、とばかりに警護員に内装業者を殴打させ、さらに手足を縛り上げて約4時間監禁。最後は、王女の足に接吻してやっと解放されたのだが、つまりそれは隷属をあらわす作法で……。

「業者はもちろん警察に訴え、警護員も王女も聴取されたのですが、外交的配慮から王女はたった2時間で帰宅。間もなく帰国してしまい警護員も不起訴に。しかし、被害者が控訴院に訴えたため、その後も令状審査は進んでいたのです」(同)

 しかしサウジと言えば、核兵器開発まで口にするあのムハンマド皇太子(32)が、素直に異母姉を引き渡すわけもない。仏外交も進退きわまった……。

週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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