在日中国人の“白タク”行為が増加 格安料金だけではない「意外な人気」の理由

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官民一体の対策を

担当者 そうなると、日本ではメーターに表示された金額しか払わなくていいということを、もっと宣伝する必要があるということになります。また、モバイル決済サービス「支付宝(アリペイ)」で決算できる整備も必要ですね。そして何より、中国語を話せるドライバーを1人でも増やしていくしかありません。日本人ドライバーが片言でもいいから話せるように教育し、中国人ドライバーを増やす方策などを真剣に考えていくべきかもしれません。

――白タクで交通事故に巻き込まれた際の問題点もPRすべきかもしれません。

担当者 日本に在住し白タクに関与している中国人ドライバーが、果たして損保とどんな契約を結んでいるのか、なかなか実態は見えませんが、最悪の想定はしておくべきでしょう。強制保険しか加入せず、任意は未加入ということになると、充分な保証が受けられない可能性があることを、多くの日本人は知っています。しかしながら、中国人は知らない可能性がある。スタッフの確保など、まだ充分なレベルだとは言えませんが、なんとか中国語で情報を発信できるよう目指していきたいと考えています。

 安全性に問題のある違法業者を野放しにするわけにはいかないのは当然だ。東京オリンピックも目前だ。対応策を強化するため、もっと税金を投じても、有権者の多くは賛成するのではないだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年2月26日掲載

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