田中角栄と神楽坂芸者の“純愛” 漏らしていた「真紀子が怖い」

エンタメ週刊新潮 2018年2月22日号掲載

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 永田町の荒波を乗り越えた一方で、私生活では落花流水の如く、本妻と愛人の間を漂っていた――。田中角栄元総理と神楽坂芸者の恋仲はよく知られた話だが、このほど、2人と付き合いがあった人物が単行本を上梓。知られざる両者の一面を露わにしたのである。

 今月初めに刊行された著書のタイトルは、『神楽坂純愛』(さくら舎)。かつて花街として栄えた神楽坂の人気芸者・辻和子さん(享年82)と角栄の関係を間近で見聞きし、綴られたものだ。

 版元の担当者によれば、

「2015年から、角栄ブームで関連本の出版が続きましたが、少し鎮静化してから出そうと計画していたのです。今月7日に発売しまして、初版は5000部。近いうちに重版することになると思います」

 著者は深井美野子さん(79)。ビートルズの日本語カバー曲を歌ったことで知られる松岡計井子の訳詞を担当したほか、戯曲作家でもある。が、花街には検番と言って、料亭に芸者を取り次ぐ事務所があり、深井さんは、検番医の娘として、幼い頃から神楽坂の街に出入りしていたのだ。

「元々、浅草で祖父が医院を営んでいて、私が小学生の頃から角栄さんは患者として通院していました。会うと“おう、こんにちは”と声を掛けてきて好々爺という印象でした」

 とは、深井さんご本人。

「検番医は母親がやっていまして、戦後すぐから40年ほど、週2回神楽坂に通っていました。辻和子さんのいた置屋、金満津(かねまつ)の女将さんが浅草出身で、女将さんの義父が祖父の患者だった縁で検番医になったのです」

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