赤坂芸者は見た! 歴史に幕を下ろす「口悦」の角栄から裕次郎まで

社会週刊新潮 2017年2月16日梅見月増大号掲載

【悦】とは、神が憑依した神官がうっとりした状態を指す文字である。名が体を表すように、古きよき昭和の香りで訪問者を魅了した赤坂「口悦」。平成が28年を経たいまもなお、“最後の料亭”として君臨しているこの店は3月、歴史に幕を下ろす。昨年春に旭日双光章を受け、赤坂で最もキャリアのある育子(76)が語る「角栄から裕次郎まで」。

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 1940年に熊本で生まれた育子は、地元で長唄の師匠に弟子入りし、芸者見習いの、いわゆる半玉となった。26歳で上京。それが口悦との出合いだ。

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