日本に持ち込まれた「北朝鮮の鉄道員制服」 専門家鑑定で判明した驚愕の「売値」

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とある貿易商が日本人に売却

 週刊新潮WEB取材班は現在、北朝鮮の鉄道員が着用する制服を預かっている。写真の通り、上下と帽子に靴。軍服に似ているのは、いかにも社会主義国家らしい。帽子には鉄道省のマークが描かれているが、中国のものと似ているという。

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 さる日本人が購入し、日本国内に持ち込んだ。購入者が取材に答える。

「入手の詳細は勘弁してください。日本人ではない、とある貿易商と交流を持っているのですが、先方から『こういう制服があるが、買うか?』と現物を見せてもらいました。正直なところ、価値などは全く分かりません。少なくとも珍しいものだと判断し、金額を交渉。納得して購入しました」

 確かに我々一般庶民にとって、北朝鮮の鉄道員の制服などは身近に存在するはずもない。古着屋の店頭には置かれていないし、ネットオークションにも出品されていない。実際のところ、どれほど珍しく、どれほど価値があるのか、想像さえ不可能だ。

 そもそも北朝鮮で、鉄道員はどのような社会的ステータスの持ち主なのだろうか。かの国の鉄道事情に詳しく、『北朝鮮の鉄道事情』(新人物往来社文庫)の著者でもある、国分隼人氏に取材を依頼した。

「私が北朝鮮を訪れた際、警察官や鉄道員が制服をしっかり着こなしていたのは強い印象に残っています。北朝鮮では鉄道業界、鉄道員の社会的ステータスは高いのです。道路は未舗装が多く、トラックなどの台数も限りがあります。物流の根幹は鉄道なんですね。そのため、軍とも密接な関係を持っています。身元がしっかりしている国民でなければ、鉄道省への入省は難しいでしょう。技術職には高い知的水準も要求されます。確かにJRなど日本の制服と比べればお粗末ですが、彼らはプライドの証として、制服をしっかりと着こなしていたのだと思います」

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