カタログ廃棄処分だけじゃない! 中国で大人気「無印良品」を悩ます受難の歴史

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「無印良品」に尖閣問題が勃発! 中国がMUJIのカタログにまで難癖をつけてきた。これには菅義偉官房長官(69)も反発したが、中国共産党機関誌も応酬。だが当事者である無印良品は淡々としている。そこには中国からの数々のトラブルに対応してきた歴史があった――。

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 河野太郎外相(55)が訪中し、李克強首相(62)や王毅外相(64)との会談を終えて同国を去った翌1月29日、中国は生活雑貨などを販売する日本のブランド「無印良品」を展開する良品計画など8社への“処分”を発表した。

「無印良品の店舗で配布されたカタログに掲載された地図に誤りがあるので廃棄処分を命じたというものです。具体的には海南島と大陸の色が異なること、尖閣諸島(中国では釣魚群島と呼称)などの記載がないこと、台湾の注釈が間違っているといったものです。中国は2016年1月に地図管理条例を施行し、領土への国民の意識を高めるため、社会に公開する地図は関係行政部門で審査を受けなければならないとしました。そして17年8月から全国で“問題地図”整理キャンペーンを行ったのです。今回発表したのは国家測量地理情報局のホームページでした」(外務省担当記者)

“問題地図”とは、日本の無印良品にも置いている商品カタログの巻末に掲載されている中国内の店舗紹介の地図だという。尖閣諸島に無印良品の支店があるならともかく……。

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