スパコン事件が風雲急 「山口敬之」の携帯電話を押さえた特捜部のターゲット

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 昨年末、東京地検特捜部が着手したポンコツスパコン会社の公金詐取事件。ここにきて、同社顧問の総理ベッタリ記者・山口敬之元TBSワシントン支局長の携帯電話を特捜部が押さえたという話が伝わってきた。ターゲットはどこなのか。風雲急を告げているのだ。

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『21世紀の資本』を著したトマ・ピケティは、現代が「r>g」の時代だと説いた。すなわち、シコシコ働いても、株などで多額の利益を得て、それを相続する人たちとの格差は拡がってゆくということだ。

 一発逆転には無から有を生み出すごとく、起業家として圧倒的に成功するか、ズルをする他ない。

 そこで手っ取り早くズルをしたのが、かねてより本誌(「週刊新潮」)が報じてきた「欠陥スパコン会社の公金詐取事件」当事者。東京地検特捜部に助成金詐欺容疑で逮捕された「PEZY Computing (ペジーコンピューティング)」創業社長の齊藤元章容疑者(50)である。

 齊藤容疑者の関連会社には、「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」から35億円超の助成金、「科学技術振興機構(JST)」から60億円弱の無利子融資が注ぎ込まれている。いずれも国立の研究開発法人だ。

 ハナから国のカネ頼みのスキームであり、ロマンチックなカネに魅せられた者たちは舞台装置作りに余念がなかった。重要な役割を演じたのが、他ならぬ総理ベッタリ記者こと、山口敬之元TBSワシントン支局長(51)。伊藤詩織さん(28)への準強姦容疑で逮捕状が出ていた人物であり、ペジー社の顧問という顔もある。

「今回の捜査の過程で、顧問料200万円、そして家賃として200万円が、齊藤から山口に毎月支払われていることがわかりました」

 と、社会部デスク。

 家賃とは東京・永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」内の「レジデンス」使用料だ。戸数はわずか14で200万円の部屋も実際に存在し、広さは約239平方メートルにもなる。

「国家権力を睥睨するロケーション。そこに、安倍・麻生と自身の蜜月を描いた『総理』『暗闘』の著者である山口が鎮座する。これを武器に、“錬金術”に勤しんでいた様子が窺えます」(同)

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