殺人、放火、性犯罪、監禁、覚醒剤……「朝日新聞」販売店従業員の驚愕事件簿

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あまりに豊富な犯罪例

 逆に粗暴犯は「高槻のタクシー強盗 24歳 朝日配達員逮捕」(09年1月/産経新聞)だろう。配達員が果物ナイフで運転手に軽傷を負わせたが、何も盗らずに逃走。大阪府警が強盗殺人未遂容疑で逮捕した。「借金で生活が苦しかった」と供述したと産経新聞は伝えている。

 最後に、思わず首を傾げざるを得ないような、“謎”の事件を2つ紹介して、この稿を終わろう。

 12年11月に朝日新聞は「従業員に切りつけた容疑でASA店長逮捕 神奈川・藤沢」と報じた。42歳の店長が午前1時、朝刊の配達準備に従事していた28歳の従業員の首をカッターで切りつけて重傷を負わせたという。店長は居酒屋でビールを飲んで酔っていたらしいが、警察の調べに「なぜやったのか覚えていない」と弁解したと記事にある。

 2件目は「救急搬送 つば吐き妨害 朝日配達員 容疑で逮捕」(16年3月/産経新聞)だ。これは記事を、そのまま引用させてもらおう。

《急病人を搬送中の救急車につばを吐きかけて停車させたとして、兵庫県警垂水署は5日、公務執行妨害容疑で、朝日新聞販売店(註:記事では販売店名、容疑者の実名などが記載)容疑者(61)を逮捕した。「何一つ話したくない」と供述した後、黙秘している。

 逮捕容疑は2月17日午後2時5分ごろ、同区川原の県道で、急病人の80代男性を搬送していた救急車に接近し、フロントガラスにつばを吐きかけて停車させ、救急隊員らの職務を妨害したとしている》

 新聞販売店が常に人手不足に悩んでいるという背景は大きい。しかし立派な言論を展開している会社として、自分たちの“足元”から改善していかなければ、説得力もあったものではない。放置すれば、ますます新聞離れが加速してもおかしくないだろう。少なくとも理論上は全て電子版とし、宅配を止めれば販売店の不祥事は止まるのだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年1月10日掲載

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