殺人、放火、性犯罪、監禁、覚醒剤……「朝日新聞」販売店従業員の驚愕事件簿

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「人命軽視」と裁判所に指弾された従業員

 率直に言って朝日に限らず、全国紙の販売店が多くの不祥事を引き起こしてきたのは事実だ。例えば奈良小1女児誘拐殺人事件の犯人で、2013年に死刑が執行された小林薫・元死刑囚(当時44)は毎日新聞の販売店に勤務していた。

 だが、少なくとも日本の全国紙で、朝日新聞が最も“リベラル=進歩主義的”だと断言しても異論は少ないはずだ。また“オピニオン紙”として、日本の新聞を代表する存在として位置付けられてきた。

 ならば朝日新聞の販売店関係者が、どんな犯罪に手を染めてきたのか振り返ることは、新聞業界全体の“欺瞞”を浮き上がらせることにもつながる。試しに2007年からの新聞報道を見てみよう。年齢や肩書は、いずれも当時のものだ。

 まず驚かされるのは、15年と14年には殺人事件が起きていたことだ。テレビ局、出版社、そして新聞社本体で、4年の間に殺人と殺人未遂事件が3回も起きるという状況は考えにくい。

 まず15年の事件の場合、朝日新聞は9月28日の夕刊で「女性の遺体遺棄容疑で逮捕 広島、自称 ASAの従業員」と報じた。

 この事件は団体職員の女性(46)の遺体が、朝日新聞販売店の配達員(52)の自宅浴室で発見されたことから始まった。配達員は死体遺棄容疑で逮捕され、10月には殺人容疑で再逮捕される。だが、この時点で「被害者とは交際しており、頼まれて殺した」と嘱託殺人を主張した。

 司法の場では広島地裁も高裁も懲役18年。特に高裁は裁判長が「被害者女性は犯行日以降も資格試験などの予定を入れていた」などと指摘して嘱託殺人の主張を一蹴。被告について「真摯(しんし)な反省が欠如し、人命軽視の程度は甚だしい」と糾弾した。

 そして17年9月には最高裁で判決が下る。朝日新聞が「交際女性殺害の元販売所従業員、有罪確定へ /広島県」と報じた通り、懲役18年の有罪判決が確定した。

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