精子も老化する!? 男性不妊検査を受けた36歳男性の嘆き「動きが悪すぎてショック」

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 現在、不妊治療を受けている夫婦は6組に1組いるともされ、晩年化に伴い年々増えているとされる。不妊の原因が女性だけでなく男性にもあることは昨今、少しずつ知られてきたが、実際に不妊治療に臨む男性はまだまだ少ないのが現状だ。

 最近の調査では、一部の男性は35歳から卵子を活性化させる力が落ち、特に不妊に悩んでいる男性にそのような人が多い、というデータが出ている。つまり男性は射精できる限り子供が作れる、という多くの男性が持つ認識は大きな間違いと言える。

 今回、まさか自分が?と自身の不妊が発覚した36歳の男性E氏が答えてくれた。

――なぜEさんの不妊が発覚したのですか?
お互い共働きで、忙しくしていたら結婚8年が経ち、2歳年下の妻とそろそろ子供欲しいねと話し合ったのが1年前でした。妻は事前に検査を受け、『妊娠するのに問題は見受けられないけれど、年齢的にも早めに』と医師に言われたのも子作りに踏み切ったきっかけでした。しかし医師によるタイミング法にトライしても1年間妊娠の兆しは現れず。次第に妻もイライラ、私も気分がのらず不穏な空気に。そんな時、妻から『早く作るために、あなたも念のために検査に行って欲しい』と言われたんです。気まずい空気を抜け出したかったのもあり、話のネタになるかも(笑)くらいの軽い気持ちで「男性不妊検査」を受けました。

――それはどんな検査なのでしょうか?
クリニックの小部屋で、容器に精子を出すんです。しかし、そこのクリニックは部屋にアダルト漫画が2冊あるだけ。だいぶ使われた感があったのもあり、漫画では全く気分がのらず、途方にくれました。なんとか携帯で動画を見て、提出しました。1時間くらい部屋にこもっていたかも。

――検査結果は?
自分の精子の映像を見せられました。それが正常な精子と比べると、自分のは明らかに動きが悪すぎて。その精子の姿にショックでした。まだ若いと思っていたし、自分に問題があるなんて全く疑ってなかったので結構落ち込みましたね。しばらくその映像がフラッシュバックするほどでした。

――その結果に奥様は?
妻には謝りました。でも原因が分かって安心したみたいで、先日医師からすすめられた人工受精にトライしたばかり。今回は精子を自宅で採取して妻が病院に持って行ったのですが、持っていく時に人肌がいいそうで、ブラジャーの中に容器を入れて温めて持っていっていたのには衝撃でした。結果が分かるまで毎日緊張してます。

 E氏のように男性はいつまでも元気、という認識は意外と危険なのかもしれない。妻だけでなく夫婦同時で不妊治療に取り組むのが、近道と言えそうだ。

デイリー新潮編集部

2018年1月9日掲載

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