松居一代「独占インタビュー」――「私が家庭裁判所に電車で行った理由」

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天井に地下鉄の路線図を貼って暗記

――9月4日に第1回の離婚調停が東京家庭裁判所で開かれました。松居さんが電車を使い、報道陣が後をついていく光景が強い印象に残っています。

松居 私は日頃から、公共交通機関を使っているんです。東京の地下鉄ほど素晴らしいものはないと思っていますし、一番好きな乗り物は都バスです。それも一番前の席が大好きなんです。

 私は19歳の時、大都会東京で一旗揚げるために、親の反対を押し切って滋賀県から上京してきました。右も左もわからない東京の街でした。私が借りられたアパートは、女性専用のぼろぼろのモルタルの6畳一間です。そこが私の居場所でした。台所とトイレは共同、お風呂はありませんでした。家賃は3万円、それが私の原点なんですよ。

 上京してまず驚いたことは、東京の人が歩くスピードの速さです。田舎者の私ですが、この大都会で人生の勝負をすると決意して家を飛び出してきたわけですから、都会人に負けるわけにはいきませんでした。

 そこで、ボロアパートの天井に東京の地下鉄の地図を張って、地下鉄の路線図を覚えたんです。忍者のごとくに素早く地下鉄を乗り換えていくのが、当時の私の夢でした。

 それから、ずっと私は地下鉄を利用しています。世間では、今回、家裁に行く際に、注目を集めようとわざと地下鉄を使っていると報道しているマスコミもありますが、とんでもありません。私は地下鉄ファンですからこれからもずっと利用させていただきますよ。早い。安い。安全。きれい。申し分ありません。

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