貴乃花親方の“黒幕説”流布で「長男」花田優一氏の「初自伝」が台無し

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12月11日にはサイン会

 メディアが指摘する疑惑に、貴乃花親方は無言を貫く。情報戦の側面も感じられるほど激しい報道合戦。そんな中、優一氏が著書の中で《いい男の条件》を《孤独であること》と定義し、《父もきっとそうだ》とする。普通ならば頷きながら読む人もいただろう。しかし今は非常時。多くの読者も、無数のツッコミを入れたくなるはずだ。

 1つだけ書くなら、貴乃花親方は今の執行部と対立しているとされ、少数派の《孤独》を味わっている。だが、それは親方が《いい男》だからではなく、「頑固で誤解を招きやすい」という評も聞こえてくるのは事実だ。

 著書の冒頭で優一氏は自身を《22歳の、ただのナマイキなクソガキだ》と定義する。この「ナマイキ」が書名とリンクしているわけだが、父親が「45歳の、ただの腹黒い権力亡者だ」とのイメージが定着してしまえば悪夢だろう。

 優一氏は12月5日、『夢でなく、使命で生きる。』(ポプラ社)の発売も決まっている。12月11日の午後7時から、紀伊国屋書店新宿本店で2冊を対象としたサイン会が開かれるそうだ。テレビ局の動きと、本人の取材対応は1つの注目ポイントに違いない。

週刊新潮WEB取材班

週刊新潮 2017年11月9日掲載

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