「草刈正雄」やきもき… 愛娘「紅蘭」が溺れるラッパー彼氏の凄絶犯歴

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“もう付き合わないで”

 2人が同棲中の家を訪ねると、

「いつか取材が来ると思っていたんですよね」

 と、さばさばした様子で話し始めるのは、紅蘭女史である。事実関係を概ね認め、改めて言う。

「付き合い始めたのは、2年前。彼のミュージックビデオに出たのがキッカケです。強盗致傷? へえー。それは知りませんでしたが、去年、彼が逮捕されたのは事実ですよ。7月でした。些細なことで喧嘩になって、彼が机の上の物を投げたり、ビンタをしてきたんです。これまでそういうことはなかったので、翌日1人で警察に相談に行きました」

 すると、薬物使用についても尋ねられたという。

「で翌日、警察が彼を暴行容疑で逮捕したんです。その次の日、警察に呼ばれて行くと“薬物反応が出た”。そこで初めてクスリのことを知りました」

 あえなく彼氏は、塀の中へ旅立ったのだ。

 しかし、紅蘭女史、それでも別れることはなかった。

「めちゃくちゃショックでしたけど、それ以上に私が支えてあげなきゃと思ったんです。覚せい剤でおかしくなる人ってたくさんいるじゃないですか。彼がそうなってしまうのは絶対に嫌。毎週手紙を出し、刑務所にも面会に行った。7月に出所した後は、一緒に住み始め、いま彼は更生プログラムに通っています」

 何とも美談である。それはそれとして、やはり気になるのは草刈パパのご様子。普通なら猛反対となるが、

「逮捕された時に、父には全部話しました。驚きすぎて、言葉がなかったですよね。“もう付き合わないでくれ”とはっきり言われました。でも、私がそれでも手紙を出し、面会に行くのを見て、次第に何も言わなくなった。最後は“認めるわけではないけど、紅蘭の愛の方が強かったな”と……」

 クラクラするような話である。是非とも寛大なパパにも話を伺いたかったが、回答はいただけなかった。

「ただ事務所の独立は、それとは別ですよ。たまたまタイミングが一緒だっただけ。結婚を前提に付き合っています。彼はいつも“俺は生まれ変わったんだ”と言っている。それを信じてあげなきゃ、ね」

 と、最後はノロケ調の紅蘭女史。どうやら「愛」は深まる一方で、必然、「親バカ」草刈の悩みも深まる一方、というワケなのである。

2017年11月9日神帰月増大号掲載

ワイド特集「バカ論」より

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