イヴァンカ来日で接待は「超高級料亭」と「新型和風旅館ダイニング」の対照

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食ベログでは正反対の状況

 何が対照的なのか。例えば「食ベログ」を見てみよう。日本屈指の高級料亭たる「つる中」(東京都港区赤坂2丁目)の場合、何と食ベログに記載がない(2017年11月4日現在)。

 対して「星のや東京 ダイニング」(東京都千代田区大手町1丁目)は、あの星野リゾートが経営する日本旅館のメインダイニングという位置づけで、当然ながら食ベログには記載がある。ちなみに星は3.58という評価だ(同前)。

 料理も異なる。イバンカ氏は「つる中」で「KAISEKI」料理を堪能したとインスタグラムに投稿した。イヴァンカ氏は敬虔なユダヤ教徒のため豚肉は使わなかったはずだが、あとは正統派の和食が供されたに違いない。対して「「星のや東京 ダイニング」は自身を《日本旅館が贈る「Nipponキュイジーヌ」》と規定している。要するに極めて日本風のフレンチということになる。

 現在の食ベログでは、東京のフレンチは「カンテサンス」(品川区北品川6丁目)が1位。ミシュランの三ツ星でもある。警備など様々な制約もあるだろうが、安倍首相は「日本のフレンチ・ナンバーワン」を選ばなかった。オバマ大統領には三ツ星の「すきやばし二郎」で会食したことを考えると、色々に考えさせられる。

 両店の個性は、新聞や雑誌など約150紙誌を過去30年以上にわたり収録したデータベース「G-Searchデータベースサービス」に店名を入力すると、さらに際立つ。

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