パチスロ帝王「岡田和生」前会長が部下暴行 20億円流用で解任の暴君

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社内で孤立

 諦めきれない岡田氏は、さらに抵抗を続ける。和解を求めて子供2人や妻を提訴するが、9月になって急転直下、長女から支持を得られたと宣言。再びUEの社長に復帰すると冒頭の記者会見を開いたのだ。だが、この“宣言”をそのまま鵜呑みに出来ない。長女は持ち株を兄の知裕氏に供託しているからだ。

 それにしても、この父と子の深い亀裂はどこから始まっているのだろう。岡田氏は早くから知裕氏を後継者にするべく、入社4年で取締役経営企画室長に就けている。自分の持ち株の約4割を持たせたのもそのためだ。だが、父親に引き立てられた知裕氏は、2002年に役員を辞め、いったん会社を去っている。

「当時、知裕氏は松竹との合弁会社の社長を兼任していましたが、元ホステスの女性役員と対立し、社内が2つに割れたことがありました。ところが岡田氏は女性役員の側につき、知裕氏は社内で孤立してしまったのです」(元社員)

 知裕氏はその後、役員に復帰したものの再び退社。やはり、父親へのわだかまりが原因だったのか。普段からあまり父親のことを話さない知裕氏が、ふと、UEの幹部にこんな思い出話をしたことがある。

「岡田氏は1997年に前妻を亡くしていますが、知裕氏は生母との思い出が詰まった家に住み続けていました。ところがある日、旅行から戻ってくると家が跡形もなく壊されていた。知裕氏愛用のバイクも廃車にされ、更地になった自宅跡にはナンバープレートだけが放り出されていたそうです」

 後継者といっても万事がこの調子、と言いたげだった。岡田氏はその後、31歳年下の現夫人と再婚したが、知裕氏はしばらく新居も知らされていなかったという。

 2人の子供たちは、「暴君」に復讐する日をじっと待っていたのだろうか。

週刊新潮 2017年10月5日号掲載

特集「20億円流用で会社から放逐! パチスロの帝王『岡田和生』前会長が『部下暴行』の証拠音声」より

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