急逝チャッピー吉井 世界に誇る「ビートルズ」コピー

芸能週刊新潮 2017年9月28日号掲載

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 日本が世界に誇るビートルズのコピー・バンド「ザ・パロッツ」のリーダー、チャッピー吉井さんが、9月12日、京都で急逝。急性心筋梗塞だった。享年62。

「ザ・パロッツ」が、ホームグラウンドにしていた六本木アビーロードの東幸弘店長が語る。

「単純なコピーではなく、ビートルズの“再創造”でした。ビートルズは活動の後半期、ステージでのライヴをほとんど行っていません。スタジオ録音がメインでした。後期のナンバーをライヴで聴けなかった渇を癒すために、ファンはチャッピーを聴きに来ました」

 海外の一流ミュージシャンに熱烈なファンは多い。アビーロードを訪れたミュージシャンは、TOTO、ボン・ジョビ、スティング、ジェフ・ベック、オリビア・ニュートン・ジョン、クリストファー・クロスなど枚挙に遑(いとま)なし――。

 チャッピー吉井さんは、ジョン・レノン役を担当。

「ジョンのナンバー『ミスター・ムーンライト』が絶品でしたね。2013年11月20日、11年ぶりに来日したポール・マッカートニーが、『ザ・ペニンシュラ東京』の最上階ラウンジでナンシー夫人の誕生パーティを催した際に、ポールがチャッピーたちを呼んで、演奏するよう頼んだのです」

 ポールの前で19曲を歌うことになり、18曲目「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」が始まると、ポールは共に歌おうとステージに駆け上がったという。

「この時、彼はチャッピーに向かって『ハイ、ジョン!』と呼びかけます。ポールでさえ認める見事さで、ジョンそのものでした」

 主を失ったパロッツだが、バンド活動は続けるという。