安値競争で懸念される「日本の軍事力」低下 三菱重工“連続落札失敗”がはらむ問題 

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大臣の人気は上々だが…

 こうした国家的危機に直面する小野寺防衛大臣は、

「8月23日、記者団には『政務』と発表し、自身のたっての希望で日本海に展開するイージス艦にヘリで降り立ちました。昨年8月に常時破壊措置命令が出て以降、隊員は日本海に張りついたままになっている。そこへ突然大臣がお忍びで現れて激励したのだから、士気は上がりっ放しです」(自民党関係者)

 迎撃態勢の“実態”を熟知しながら、前任者とは打って変わって現場で人気上々だという大臣に問うと、代わりに防衛省が、

「イージス・アショアを中心に新規BMD(注・ミサイル防衛)アセットの導入に向けて可及的速やかに取り組む方針ですが、具体的にどのアセットを導入するかについては何ら決定しておりません」(広報課報道室)

 安全はおろか、安心すら得られそうにない。

週刊新潮 2017年9月14日号掲載

特集「日本は北朝鮮の『核ミサイル』を迎撃できない! 『防衛省』『三菱重工』の惨憺たる現実」

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