バドミントン「奥原希望」日本人初の金メダル 支えた3人の男たち

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父、恩師、委員長が明かす「強さの秘密」

 日本人初の世界一、その名は永遠に残る。8月27日、イギリス・グラスゴーで開催されたバドミントン・世界選手権女子シングルス決勝で、奥原希望(22)はシンドゥ・プサルラ(インド)に2-1で勝利。1977年の第1回大会から数えて、ダブルスを含めても40年ぶり、シングルスでは日本人初となる金メダルに輝いた。

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 奥原は2016年、リオ五輪で銅メダルを獲得している。世界トップクラスの実力は折り紙付きだが、20年の東京五輪における金メダル候補として、一気にスポットライトが当たった格好だ。

『週刊新潮』は、そんな奥原に節目節目で関わった3人の男性を取材した。父親、高校の恩師、そしてバドミントンS/Jリーグ運営委員会委員長。貴重な証言を、できる限りカットせずお届けする。

 奥原の故郷は長野県。父の圭永(きよなが)さん(58)は高校の物理教諭だ。娘の金メダルを「最後まで諦めずに頑張ったからこその結果だと思います」と祝福し、「思えば娘のバドミントン人生は、決して順風満帆ではありませんでした」と振り返る。

 話は奥原が小学校1年生の時に遡る。勤務する高校で、圭永さんはバドミントンの顧問を手伝うことになった。中学生や小学生も参加することが可能で、小6の長女、小4の長男、そして小1だった奥原も部員に混ざって練習を始めた。

「幼い頃から高校生と一緒に練習できる環境に恵まれたことも、娘にとってはよかったのかもしれません。とはいえ、私も妻もバドミントンの選手だったわけではありませんし、娘も際立った才能を示したわけでもないんです。ただ、練習に取り組む姿勢は、当時から他の子たちと違うところがあったかもしれません」

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