強まるトランプ非難、切り札は28歳“広報”美女

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「白人至上主義者を擁護した」――。8月12日のヴァージニア州騒動から大統領への非難は強まる一方だ。

 その渦中の16日、ホワイトハウスの広報部長に就任したのがホープ・ヒックスさん。なんと史上最年少の28歳。しかも美女……。

「また大統領の迷走人事かと思わせますが、じつは陣営の切り札的存在なのです」(在ワシントン記者)

 メディア対応の門番(ゲートキーパー)として、大統領選でも活躍した人物だったのだ。

「当選後は戦略広報担当の補佐官として政権入りし、メディア関係者の評価も意外なほど高い。今度の人事は“暫定的な措置”とされていますが、順当な昇進でもあるのです」(同)

 高校からラクロスに熱中して、その間にはラルフローレンのモデルも経験。テキサスの名門校・南メソジスト大学卒業後は、NFLの広報担当責任者だった父親の影響もあるのか、大手PR会社へ入社。その顧客の一つがトランプ・オーガナイゼーションで、2014年に同社へ移籍。主にトランプ氏の長女イヴァンカさんの担当事業の広報をし、それが評価されて翌年から大統領選のキャンペーンチーム入りした。

「でも、そうした経歴の割には控えめで、自身の露出は徹底して抑えている。それでまたトランプ家から信頼を得たのでしょうね」

 と話すのは北米在住のライター、關陽子氏。

 実際、大統領からは“ホーピー”と愛称で呼ばれ、イヴァンカさんからは自宅へ夕食に誘われる仲。まさにファミリーも同然である。

「落ちる一方の大統領人気だけに、もはやベテランより彼女のような新鮮な人物がふさわしいと一般の人も見ていますね。“コミュニケーション”というキーワードで語られる世界の最高位に就いたものの、政治色は役割から言ってさほどつかない。彼女の将来にも大きなプラスのはずです」(同)

 この18日には陣営の“黒幕”バノン上級顧問も退任して、政権の屋台骨はさらに揺らぐ。

 ますます“細腕”に頼るしかない大統領なのだ。

週刊新潮 2017年8月31日秋風月増大号掲載

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